10月10日(日) 中潮 晴れ 気温26℃ 水温24℃
先日の悔しさがぬぐい切れない。
本来であれば、涸沼に出向くタイミングであるが、
鹿島灘に出撃する。
8時前に現地着。
8:30頃から実釣開始。
サラシが大きく、下からの突き上げる流れが効いている。
ミノーでは扱いづらい状況だ。
メタルバイブ、マキッパで下の層を中心に、浮きあがりを抑えながら
要所、要所を打っていく。
しかし、反応が返ってこない。
11:00前までに、一尾のヒラフッコがハタキに来ただけ。
やはり、突き上げる潮に対応しきれない。
ベイトの寄りもなく、魚も少なく、活性も低いのだろう。
今日はダメか?上がろうか?
思案も含め休憩をする。
しばらく待ったりしていると、ルアーおじさん登場。
「今日はどう?」
声を掛けられる。
「だめ。一尾見に来ただけだよ。上がろうか迷ってるところ。」
「そう?魚いっぱいいるじゃん。」
そうかな?俺がやってるとこがいないだけ?
それともただ単に食わせられないだけなのか?
解せないが、おじさんとっとポイントに入っていった。
ほぼ、上がる気になっていたところに、そんな声を聴いたもんだから、
重い腰をあげもう一度テトラにのぼり直す。
おじさんはルアーを投げ入れ、すでにネガカリでルアーをロストしていた。
このおじさん、よく見りゃえらいおもしろ人物だった。
鹿島灘ヘッドランドでたまに遭遇する種。
年齢はさほど変わらなそうだが、仙人ひげを蓄えている。
ジャージの上下で、足元は素足につっかけ。
上のジャージはTシャツも着ずに、素肌の上に着流し。
ストリンガーと小さなルアーケースを手持ち。
この格好でテトラの上を移動している。
すげえな。大丈夫なのだろうか?
落っこちないのか?
見ているとさすがに、足場のいいところを選んで
テトラに乗っているので、心配するほどでもないのか?
12:30前、干潮付近より、再度挑戦。
海の状態は、午前中よりいくらか落ち着き。
ルアーを入れやすい流れになりつつある。
13:00前、ようやくヒラフッコを捕まえる。
55㎝クラス。さらに魚体が肥えている。体高と幅が増している。
脂もすごい、捌く前から脂が浮く。
いい魚だ。
しかし、その一尾のみ。
3尾ほど、反応し、うち一尾はフックアップしたが、取り込みできず。
14:30、マキッパ着底からの巻出しで、反応が返ってくる。
あわせをかまし、魚が乗る。
これが中々の重量感。
大きい魚だ。
ドラグはでないが、リールが巻きづらい。
何だろう?ヒラメにしては抵抗感が違う。
密度が高い抵抗が返ってくる。
底から2m弱はリフトはしたのだが、
しかし、やりとり数十秒で抜けていった。
魚体確認できず。
?解せない。
かなりがっぷり咥えたはずだが。
マキッパを確認すると、不思議な状態だった。
フックが伸びている。
しかも針先が曲がり、やられている。
フックはがまかつのマダイ用の太軸。
ナノスムースも入っている。
この針で貫通しない?
しかも、この軸で伸びる?
一体何なんだ?
思い返すと、昨年の6月。
やはり鹿島灘堤防で同じような憂き目にあっていた。
ワームで底ものを狙っているときに、
オフセットフックが伸ばされ、フックポイントも曲がる。
それが3本続いた。
あの時も不思議だったが、
今回はさらに太く、ナノスムースが入った針。
一体何者なのだろうか。
帰り際、仙人と話をするも、仙人も3尾見に来ただけとのこと。
やっぱり、俺だけが釣れないわけではなかったよう。
仙人のいっぱい魚はいるとの情報は誤報だった可能性がたかい。
しかし、仙人の声掛けがなかったら、ヒラフッコは捕れていなかった。
謎の何かにも遭遇することはなかった。
仙人ありがとう。
またそのうち、その辺で。
右が正常な状態、ゲイプは伸び、針先が欠け、曲がっている状態。