仙人とヒラフッコと謎の何か

syouhou

2021年10月17日 14:56

 10月10日(日) 中潮 晴れ 気温26℃ 水温24℃

 先日の悔しさがぬぐい切れない。
 本来であれば、涸沼に出向くタイミングであるが、
 鹿島灘に出撃する。

 8時前に現地着。

 8:30頃から実釣開始。

 サラシが大きく、下からの突き上げる流れが効いている。
 ミノーでは扱いづらい状況だ。

 メタルバイブ、マキッパで下の層を中心に、浮きあがりを抑えながら
 要所、要所を打っていく。

 しかし、反応が返ってこない。
 11:00前までに、一尾のヒラフッコがハタキに来ただけ。

 やはり、突き上げる潮に対応しきれない。
 ベイトの寄りもなく、魚も少なく、活性も低いのだろう。

 今日はダメか?上がろうか?
 思案も含め休憩をする。

 しばらく待ったりしていると、ルアーおじさん登場。
 「今日はどう?」
 声を掛けられる。

 「だめ。一尾見に来ただけだよ。上がろうか迷ってるところ。」

 「そう?魚いっぱいいるじゃん。」

 そうかな?俺がやってるとこがいないだけ?
 それともただ単に食わせられないだけなのか? 
 解せないが、おじさんとっとポイントに入っていった。

 ほぼ、上がる気になっていたところに、そんな声を聴いたもんだから、
 重い腰をあげもう一度テトラにのぼり直す。

 おじさんはルアーを投げ入れ、すでにネガカリでルアーをロストしていた。
 このおじさん、よく見りゃえらいおもしろ人物だった。
 鹿島灘ヘッドランドでたまに遭遇する種。

 年齢はさほど変わらなそうだが、仙人ひげを蓄えている。
 ジャージの上下で、足元は素足につっかけ。
 上のジャージはTシャツも着ずに、素肌の上に着流し。
 ストリンガーと小さなルアーケースを手持ち。

 この格好でテトラの上を移動している。
 すげえな。大丈夫なのだろうか?
 落っこちないのか?

 見ているとさすがに、足場のいいところを選んで
 テトラに乗っているので、心配するほどでもないのか? 

 12:30前、干潮付近より、再度挑戦。
 
 海の状態は、午前中よりいくらか落ち着き。
 ルアーを入れやすい流れになりつつある。

 13:00前、ようやくヒラフッコを捕まえる。
 55㎝クラス。さらに魚体が肥えている。体高と幅が増している。
 脂もすごい、捌く前から脂が浮く。
 いい魚だ。

 しかし、その一尾のみ。
 3尾ほど、反応し、うち一尾はフックアップしたが、取り込みできず。

 14:30、マキッパ着底からの巻出しで、反応が返ってくる。

 あわせをかまし、魚が乗る。
 これが中々の重量感。
 大きい魚だ。
 ドラグはでないが、リールが巻きづらい。

 何だろう?ヒラメにしては抵抗感が違う。
 密度が高い抵抗が返ってくる。

 底から2m弱はリフトはしたのだが、
 しかし、やりとり数十秒で抜けていった。
 魚体確認できず。
 ?解せない。
 かなりがっぷり咥えたはずだが。

 マキッパを確認すると、不思議な状態だった。
 フックが伸びている。
 しかも針先が曲がり、やられている。
 フックはがまかつのマダイ用の太軸。
 ナノスムースも入っている。

 この針で貫通しない?
 しかも、この軸で伸びる?
 
 一体何なんだ?

 思い返すと、昨年の6月。
 やはり鹿島灘堤防で同じような憂き目にあっていた。
 ワームで底ものを狙っているときに、
 オフセットフックが伸ばされ、フックポイントも曲がる。
 それが3本続いた。
 あの時も不思議だったが、
 今回はさらに太く、ナノスムースが入った針。

 一体何者なのだろうか。

 帰り際、仙人と話をするも、仙人も3尾見に来ただけとのこと。

 やっぱり、俺だけが釣れないわけではなかったよう。
 仙人のいっぱい魚はいるとの情報は誤報だった可能性がたかい。
 しかし、仙人の声掛けがなかったら、ヒラフッコは捕れていなかった。
 謎の何かにも遭遇することはなかった。

 仙人ありがとう。
 またそのうち、その辺で。


 右が正常な状態、ゲイプは伸び、針先が欠け、曲がっている状態。





 


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