案の定
すっかり年が明けてしまった。
やっぱりというか、悲しいというか?
昨年末に発生したペヤングのゴキブリ混入事件、
予想通りの世の中の反応。
平成12年に発生した雪印集団食中毒事件に端を発した
食品の異物混入ブームの再来。
マスコミによる過剰反応。
同じ流れが始まるのか?
いや、今の世の中はあのころとは相当違う状況だ。
ネットを通じたあふれんばかりの情報社会。
あやまった情報を含む、膨大な情報の拡散。
消費者担当相による会見。
山口さん、技術系出身ではない人物。
食品の危害、現状なんてさっぱりわからないだろう。
本当に大事なのはそこではないのだよ。
正しい知識と冷静な判断を言わなきゃいけないのだよ。
厚労省も消費者に向けた正しい知識を発信してください。
異物混入を気をつけろの一辺倒ではないだろう。
ほんの数十年前までは、落ちた食べ物なんか気にせず食べていただろうに。
みんな忘れてしまったのだろうか。
ビニール片が入ってたって?
うんこで出ちゃうだろう。具合なんて悪くならないぞ。
歯が入ってたって?ほとんどの事例は自分の歯だろう。
歯医者で照合しなけりゃ原因なんて特定できないぞ、マックさん。
気の毒だけど。
頼んで5分ぐらい、500円程度で、いいものなんて食えるわけがない。
当然、それだけリスクがある食べ物なのだよ。
今の世の中の食品は誰がどこで、どうやって作っているのかわからないものばかり。
それは信用できないだろう。製造販売する以上、責任をもって誠実につくるのは
当たり前のことだけど。売ってるものが100安全とおもってはいけない。
異物の混入は無くすことはできないのです。
いろんなものが入り込んでしまうのは仕方がない部分があるのです。
大雑把にいえば、それでも世界的にみても日本の食品管理の技術は優秀なほうなんです。
いろいろ報道されていますが、昔からいっぱい、いっぱいあったのです。
おそらく食品への異物の混入事例の数自体はそうとう減ってるはずですぞ。
問題は、入り込んだ異物が健康被害を起こすかどうかなのです。
プラスチックの破片や、金属遺物なんてのは健康被害に結びつくので、絶対に問題だけど、
虫とか、5mmのビニール手袋の破片だとか、髪の毛だとか、そのあたりは
大した問題ではないのです。
よっぽど、鳥肉の生、豚レバーの生、なんてメニューのほうがどんだけ危害があるのか。
結構だしてる居酒屋、焼き鳥屋、あるからねえ。
記事にする観点が相当ずれてるぞ、マスコミ業界。
人の噂も七十五日といいますが、二月ほどで沈下するのだろうか?
どれだけの食品が廃棄され無駄になってしまうのだろうか?
悲しい世の中です。それだけ平和なんだろうなあ。
いまは、食品業界に身を置いている一技術者としての憂いです。
関連記事