syouhouのぶろぐ

　先日、平日にカヤックを浮かべようと海に向かった。

　出艇場所に付き、用意をしてると一人の男性に声を掛けられた。
　カヤックフィッシングを考えているそうで、参考にしたいとのことで
　声を掛けたよう。

　自分も、それほど経験はないのだが、わかることだけを話をした。
　カヤックの種類、出艇場所、装備のこと。

　これから海に出る用意の途中なので、時間もなく
　あまり詳しい話は出来なかった。

　海に出て、釣りを終え、着岸すると朝の男性が寄ってきて
　再度声を掛けられた。
　男性はショアからルアーで魚を狙っていたのだが、あたりもないということだった。
　まわりも釣れている様子ではなかったとのことだった。


　片づけをするだけなので、朝よりも幾らか時間をとって話ができた。
　この日は、マゴチを2尾とヒラメを1尾キープした。
　見せびらかすようで、気は進まなかったがキープした魚も見てもらった。

　「やっぱり、沖に出ると岸から釣るより釣れますよね」と男性。
　「そうかもしれませんね、人のプレッシャーも少ないし、好きなところで釣れますからね」と自分。

　結局、自分自身の裁量分の知識の話をして、
　男性は、そのうちカヤックデビューするといって別れたのだが、
　家に着いてハタと気が付いた。
　そういえばいいことばかりしか話をしていなかった。

　自分は基本的に友人にはシーカヤックフィッシングを勧めない。
　あくまでも受け身であって能動的に話をすることはない。
　それは、命のやり取りがわりと近くにある遊びだからだ。
　カヤックだけではなく、海の釣りに関しては誘うことは極めてまれだ。

　先日の出艇場所は、かなりシビアな場所でもある。
　行きかう遊漁船、プレジャーボート、漁船、海洋関係の船。
　出艇する時間帯、着岸する時間帯にも気を使う。
　風、波、うねり、潮の流れ。

　特に、茨城の海は外海が多くを占める。
　本来なら、カヤックも12フィート以上の艇が欲しかったが、
　諸々の条件で10.5フィートの忍に落ち着いた。

　急激な気候の変化に海上で何度か不安な状態にも陥った。

　カヤックの保管、運搬にも気を使わなければならない。

　釣りを始めるまでには当然資金もかかる。
　カヤック本体、シート、ＰＦＤ、魚探、パドルなど諸々の装備。
　新品をそろえれば、20万、30万と必要になる。
　一回1万円前後の遊漁船を使ったら？

　おそらく男性が思っているほど魚は釣れない。


　なんにしても、危険と隣り合わせなことに間違いはない。

　そういったネガティブな話を一斉しなかったのだ。
　あまり楽観的に考えなければいいのですが。
　知り合いにカヤックに詳しい人がいればいいのだが。

　どうぞ危険な目には合わずに、
　また、人に迷惑をかけるようなカヤッカーになりませんように。