syouhouのぶろぐ

　６月１８日（土）　晴れ　大潮　気温３１℃　水温２１℃

　風が出ない。入っても北東の風。

　週半ば、荒れた海況、大潮、
　マサの新しい群れが接岸していることを期待する。
　週末、風がない条件など、早々あるもんではない。

　チョー久しぶりに気合を入れた。
　たたかれていない、ゲレンデを求めた。

　１：５０起床。
　３：３０現地着。濃霧。
　４；００過ぎに船出。
　濃霧、完全なホワイトアウト。
　岸を視界に入れながら沖に出る。

　少し沖に出れば完全なホワイトアウト。
　プロトレックの方位と魚探のＧＰＳがなければ
　完全にアウト。

　風は入るはずなので岸が視界に入る範囲で
　探るしかない。
　マズメのナブラ、鳥山、ウワズリは期待できないか？

　漕ぎ出し３０分後。
　フラペンをブン投げる。
　すぐさまバイト。
　いきなりでけえ。
　ところがすぐにショックを受ける。
　あきらかに平たい形の反応が手元に帰ってくる。
　どうやら最大級らしい。
　どうにか外れてくれと願うも、気配はない。

　引っ張り回されるカヤック。
　パーフェクトホワイトアウトのため自分の位置が全く分からない。
　外れる気配がない平たいやつ。
　のされだされ、手元に寄せてを繰り返し、魚体が見えるまでに寄る。

　やはり最大級だった。
　幅は１ｍ近いだろう。右ヒレの半分ほどのところにフロントフックが
　２本、ガッツリ掛かっている。
　どうやっても勝手には外れないだろう。

　まいった、寄せたところで刺されないように上手く外せるのだろうか？
　繰り返すこと１５分以上。
　途中、フラペンロストを覚悟したが、意を決して小さなペンチを
　フックポイントにあてがう。
　素早く、フックをつかみ抜き出す。
　無事、ルアーを回収。
　あー疲れた。右腕パンパン。

　カヤック上、エイは致命的だろう。
　帰りに向かい風でも吹いたら、パドル漕げないぞ。
　しかし、良くもフラペンにかかったものだ。
　若干、レンジを下げたとはいえ、水深１ｍ程度のところのはず。
　底までは５ｍ以上はあるはず。

　自分の位置がわからないのでＧＰＳで確認。
　再度同じようなところを流していく。

　右腕の回復を待ち、打っていく。
　今度は表層を引こう。
　着水と同時に巻出し。
　すぐに反応。
　こちらも強烈。
　バイトした瞬間、魚が走る。
　これは違う魚だ。

　ところが、ファーストランのあと、すぐさま様子がおかしい。
　動きはするが、あの独特なのっぺりとした動きにかわる。
　やっちまった。
　またもやアカエイ。確定。

　うそだろう、水面下５０センチ程度のはずだぞ。
　完全に右腕がやられるぞ。
　海に入って１時間もしていない。
　右腕のダメージを考えれば、撤収も考慮しなければならない。
　どうにか外れてくれ。

　やりとり、２分程度。
　ラインからのテンションが抜けていった。
　助かったああ。ほんとに良かった。
　モニタールアーすぐにロストもつらいからねえ。

　しかし、どんだけエイがいて、しかも浮いているのだ。

　霧が少しだけ晴れだすと、水面上が確認できるようになる。
　すると、あちこちで大きなゆらぎが確認できる。
　目をこらすとエイばかり。
　なぜか表層付近を行ったり来たり。
　エイの巣だ。
　繁殖行動なのだろうか。
　これはいかん。

　右腕はおろか上半身がダメになる。
　一目散に場所移動。

　６：３０、ようやく陽が届くようになる。
　風がない、うねり、波もない。
　鳥もいない、ベイトも浮かない、ウワズリもない。
　何もな～い。
　
　だめだこりゃ。
　アオモノ不発。
　マゴチ、ヒラメに狙いをかえる。

　こちらは明らかな食い渋り。
　マゴチのバイト多数。
　フックアップは３尾、すべてオートリリース。
　食いが浅い。
　食いが立っているときは２度食い、３度食いはあたりまえだが、
　ショートバイトで終わってしまう。
　
　スナモノに切り替えたのが潮止まり間近だったからだろう。
　ただ、ずいぶんマゴチの数が増えていると思われる。

　結局、５９センチのヒラメ一枚のみ。

　干潮時間で陸上がり。

　朝一の２連発のエイ、効いたなあ。
　ありゃあ、あぶねえ。
　カヤックではあぶねえ。
　もしも、出発地から５キロも離れたところで、エイ２連発、
　しかも、帰りが向かい風だったら？
　やっぱりラインを切るしかないのだろう。

　収穫もあった。
　自分のラインシステム。
　間違っていないようだ。自信を持って、でかい魚とやり取りしても
　全く大丈夫だろう。
　それからフラペンブルーランナー、アカエイ２連発にも
　全く動じない造り。
　フック、リング、ワイヤー、頑強さは間違いない。
　

　翌明けた本日現在、右腕が上がらない。